「原判決を取り消す」。判決主文を読み上げる渡辺修明裁判長の声に、法廷内は静まり返った。うめくような小さな声が上がっただけで、原告席と傍聴席に座った50人近くの住民らは、あっけに取られたように黙り込んだ。
一方、名古屋高裁金沢支部の玄関前。待ち構えていた20人ほどの原告らは、走り出てきた男性が掲げた「遺恨十年」の垂れ幕を見て、逆転敗訴と知ると、声もなく立ち尽くした。
閉廷後、原告の無職佐道昭さん(79)=石川県内灘町=は「いくら科学を勉強しても裁判では認めてもらえない。誰かが死なない限り原発は止まらない」とがっくり肩を落とした。
3月18日11時15分配信 時事通信 Yahoo!ニュース